自然界への疑問や自然保護、環境問題から共同出版問題などの社会問題まで、日ごろ感じているさまざまな疑問を「鬼蜘蛛おばさん」こと松田まゆみが綴ります。 ネット上で共同出版に対する批判が大きくなっていくなかで、「新風舎商法を考える会」が発足しました。3月中旬のことです。私はこの会に二つの大きな疑問をもちました。ひとつはこの会のホームページに、新風舎商法の契約は、「事業者としての作家と出版社の契約ではなく、消費者とサービス提供者事業者との契約」であると書いてあることです。 これには驚きました。なぜなら、文芸社や新風舎の契約書は、商業出版の契約書をベースにした出版権設定の契約書だからです。著者の本をつくる制作請負契約なら消費者契約ですが、そうではありません。消費者契約法があてはまらない契約なのです。このような誤った捉え方が広まってしまったら、出版業界は混乱してしまいます。消費生活センターだって困