髙嶋政伸さん=松嶋愛撮影 表舞台を諦めた顔のしるし ほくろがあった頃、父・高島忠夫と一緒に=本人提供 ――初のエッセイ集となりました。執筆のきっかけは? 2017年に初めての子が生まれたとき、言葉がいっぱい頭に浮かんできてどうしようもなくなったんです。そうした言葉を繋げて短編小説や詩にしたのですが、それがどんどん溜まっていって。古くからの友人である作家の川上未映子さんに見て頂きましたら、新潮社さんを紹介してくださいました。それで編集者の方と話していくうちにエッセイという形式にたどり着きました。 ――なぜお子さんの誕生がきっかけに? 僕はその時51歳で、この子が20歳になるころには70代か……と未来を考えたときに、突然、目の前に僕の過去が、歴史が見えてきたんです。僕の歴史だけでなく、父や母、さらにそれ以前の歴史のようなものも、わらわらと見えてきました。これはおそらく、僕自身の内部に表に出して

