ディンドン! 悪い魔女は死んだ! デジタル権利管理(DRM)は何度も何度も弾丸を食らった。そしてこの間のAppleとEMIの合意はとどめの一撃だ。昔の西部劇の悪役のように、DRMは膝をついて言うんだ――「あんたの勝ちだ、保安官」と。 いや、そうはいかないかもしれない。考えてみれば、DRMは実際はむしろ80年代のスプラッタ映画の敵役に近い。死んだと思ってもいつもよみがえり、人里離れたキャンプ場で犠牲者を追い回す。 しかし、AppleとEMIの契約が、DRM技術の利用とこの技術に対する認識の両方を大きく変えることは間違いない。最大手オンライン音楽サイトと世界最大の音楽企業の1社が、DRMは役に立たないどころか売り上げに悪影響を及ぼすということで意見を一致させたことは、オンライン音楽、映画、ソフトにおけるDRMの採用を大きく減らすことにつながるはずだ。 とは言え、これはDRM賛成派にとって後退で