茨城大会準決勝で常総学院が藤代に0-2で敗れ、姿を消した。既に勇退を表明している木内幸男監督は「俺の時代は終わった」と笑顔で球場を後にした。 春夏3度甲子園を制した名将も今月80歳を迎えた。2003年夏に全国優勝を果たした後、病気療養を理由に引退。07年に監督復帰を果たし、現場で指揮を取ってきたが、「高校野球は次の時代に入ってきている。(世代交代が)遅れたことで(茨城勢は)甲子園で勝てなくなってきている」とも感じていた。 24日の4回戦では夏の地方大会200勝も達成。準々決勝までは4試合で29得点3失点、危なげなく勝ち進んだが、この日は先制を許した後、再三の逆転機にあと1本が出ない。藤代の6安打を上回る9安打を放ったが、藤代・鵜沢に完封を許した。 続投は「百五十パーセントない」と断言し、「やっと解放された」。ひょうひょうとした木内節は最後まで健在だった。(前田明彦)常総学院の名将・木内監督