史上最年少の27歳で選手会長にも選ばれた嶋基宏。チームを、人を束ねる人柄は、捕手にとって最も大事なものの1つなのだ。 photograph by Naoya Sanuki 日本ハム時代のダルビッシュ有や楽天の田中将大がそうだったように、極端に言ってしまえば、3年も活躍すれば年俸1億円超えを果たせる時代である。4億、5億もの大金を手にする選手だって少なくない。 田中は、嶋のサインにはほとんど首を振らなかった。 それでもやはり、「1億円プレーヤー」になることはプロ野球選手にとって今も大きな目標であり、周囲に「一流」と認められる重要な指標であることは間違いない。 今年の契約更改交渉で、4人の1億円プレーヤーが誕生した(12月9日現在)。 なかでも意外だったのは、楽天・嶋基宏の年俸が初めての1億円に到達したことだ。 2011年の東日本大震災からの復興を宣言した「見せましょう、野球の底力を」