単眼立体視と両眼立体視の有効範囲 人間は、現実世界では、単眼立体視と両眼立体視を組み合わせることで、立体視を行っているとされている。 米コーネル大学の心理学研究所のJames E. Cutting教授は、自身の研究論文の中で、単眼立体視と両眼立体視の有効範囲をまとめた関係グラフを示している。 グラフは対数スケールになっており、原点は観測者の立ち位置に相当する。横軸は、観測者から距離D1および距離D2離れた2つの対象物までの平均距離(メートル)を表している(ただし、D1≧D2の関係)。 縦軸は2つの対象物までの距離差(すなわち2つの対象物間の距離)が、2の対象物までの平均距離に対する比を表している。縦軸の数式は一見、分かりにくいが、要は、(D1-D2)÷((D1+D2)÷2)の意味である。 さて、例えば、今、「両眼視差」のプロットに着目してみよう。横軸2メートルのところに縦軸0.01を読み取