前の節で説明したように、InnoDB は AUTO_INCREMENT カラムを含むテーブルへの挿入を行う際に、AUTO-INC ロックと呼ばれる特殊なテーブルレベルロックを使用します。このロックは通常、(トランザクションが終了するまでではなく) ステートメントが終了するまで保持されますが、これは、与えられた一連の INSERT ステートメントに対する自動インクリメント番号が、予測可能かつ繰り返し可能な順番で割り当てられることを保証するためです。 ステートメントベースのレプリケーションの場合、これは、ある SQL ステートメントがスレーブサーバーで複製される際に、自動インクリメントカラムでマスターサーバーと同じ値が使用されることを意味します。複数 INSERT ステートメントの実行結果は決定性のものとなり、マスターと同じデータがスレーブで再現されます。もし複数の INSERT ステートメン