朝日新聞文化欄の連載エッセイ「季節の地図」をときどき読んでいる。四人の作家(すべて女性)が週替わりで書いていて、今日は柴崎友香の「背表紙は何色?」が載っていた。自分は背表紙を眺めるのが三度の飯よりもたぶん好きなので読んでみた。そして一つの謎が解けたのだった。 本棚にあった新潮文庫を確認すると、たしかに洲之内徹も車谷長吉も泡坂妻夫も一冊目の背が白だった。ずっと前からなんでだろうと思っていたから、上の文章を読んで得心が行ったのだった。多和田葉子の『雪の練習生』もやっぱり白背だったが、二冊目が出るとしたらはたして何色を選ぶのだろう、とちょっと気になってみたり。ちなみに、講談社文庫はピンク色だったから、新潮文庫もピンク色か。でも、新潮文庫にピンクってあったっけ?