京急線子安駅(横浜市神奈川区)で、西暦の代わりに「皇紀」を製造年として刻印した古いレールが見つかった。皇紀は、初代の神武天皇の即位年とされる紀元前660年を元年とし、戦時中は国威発揚のために盛んに使われた。京急によると、同社沿線で「皇紀」刻印のレールが見つかったのは初めてという。 (志村彰太) このレールは、同駅下りホームの屋根を支える柱のうちの一本。京急によると高度成長期までは、摩耗して古くなったレールを支柱や柵などに再利用することがよくあり、京急では子安のほかに日ノ出町、川崎大師、追浜の各駅にもある。最も古いものは、一九〇〇年の英国製が日ノ出町駅にあるという。