万葉集入門 日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。 分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。 (解説:黒路よしひろ) スポンサード リンク 山部宿爾※1赤人(やまべのすくねあかひと)の不尽山(ふじんのやま)を望(のぞ)める歌一首并せて短歌 天地(あめつち)の 分(わか)れし時ゆ 神(かむ)さびて 高く貴(たふと)き 駿河(するが)なる 布士(ふじ)の高嶺(たかね)を 天(あま)の原 振(ふ)り放(さ)け見れば 渡る日の 影(かげ)も隠(かく)らひ 照る月の 光も見えず 白雲(しらくも)も い行きはばかり 時じくそ 雪は降りける 語り継(つ)ぎ 言ひ継ぎ行かむ 不尽(ふじ)の高嶺(たかね)は ※1「爾」は原文では「示」+「爾」 巻三(三一七) -------------------------