中学か高校の教科書で「ホトトギス」という俳句雑誌が嘗て発行されていた、ということを御存知の方は多いだろう。しかしその雑誌が途切れることなく、現在令和の世になっても発行し続けられている、ということを御存知の方は少ないのではないだろうか。 明治三十年一月、愛媛県松山市で「ホトトギス」は、かの俳人正岡子規を中心として、子規の盟友柳原極堂によって創刊された。当時は俳句雑誌はおろか、月刊誌という形態で発行される書物は珍しく、どのようにしたらこのように伝わるのかが不思議でもあるが、あるお婆さんが発行所を訪れ「『ホトトギス』なる脚気の薬が出たということだそうだが、ひとつ私に売ってくれんかね」と言って来た、という笑うに笑えない話も現在に伝わっている。そんなこともあったが、取り敢えずは松山を中心に発行されていた俳句雑誌であったが、やはり現代のようなネットワークが当時あるわけもなく、ローカルの雑誌として、結局
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