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ブックマーク / ameblo.jp/ddt-naka (1)

  • 『いまこそ山本夏彦を読み返したい』

    いま山夏彦を読んでいる。没後5年。さらに息子の伊吾が2003年に出版した「夏彦の影法師 手帳50冊の置土産」がメモリアルに合わせて文庫化された。最近、週刊誌や連載コラムを読むとなにか物足りなさを感じる。この文庫を読んで気づいた。そう辛口の夏彦節が足りないのだ。世相を風刺する頑固オヤジの常識が見当たらないのだ。武士道精神を世に問い直した「国家の品格」の藤原正彦が敬愛したもの山夏彦翁だったし、これから出版される新潮新書、阿川弘之「大人の常識」でも夏彦氏のコラムを引用している。まだまだ夏彦翁の遺伝子は途絶えていない。いや絶やしてはならない。 社会はもはや常識という名の正しさは存在していないように思えてならない。常軌を逸脱した事件や事故が起こり、会社にはモラルハザードのオンパレード。賞味期限は改ざんされ、ビルは偽装され、官僚は汚職し、年金は未納。狂いきった混迷の社会にこそ山夏彦が必要なんだ。

    『いまこそ山本夏彦を読み返したい』
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