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ブックマーク / fuaki.hatenadiary.org (8)

  • 「新 天理図書館 善本叢書」 - fuakiの日記

    ●今日、八木書店から「新 天理図書館 善叢書」のパンフレットが届いた。全5期36巻である。古代から近世までの稀覯書を精選して複製する。近世では、第5期に「西鶴自筆集」「芭蕉集」などが収録される。さすがに、天理図書館の所蔵だと思う。これで、古典研究もさらに深化するだろう。 ●複製ゆえに、その出来栄えが問題になる。私の若い頃、古典の複製出版が盛んに行われた。当時の印刷技術は、それほど進んでいないので、中にはかなり粗悪な出来栄えのものもあった。それらの中で、勉誠社の「近世文学資料類従」は、複写技術も印刷技術も優秀で、収録作品も多くて、大いに研究を進展させた。 ●今回の「新 天理図書館 善叢書」は、印刷技術が凄い。高精度のデジタル撮影、最新技術による最高度の製版、とある。最新技術による高精細ハイブリッドスクリーニングで製版するという。私には理解できないが「AGFAスプリマ240線」だという

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  • 老舗古書店 一誠堂書店 - fuakiの日記

    ●今日の朝日新聞、リレーおぴにおん 老舗の流儀 に、神田の古書店、一誠堂書店の3代目社長、酒井健彦氏が登場した。一誠堂書店は、明治36年(1903)創業だという。創業者は、新潟長岡の出身、それで同郷の会津八一書の「一誠堂」の額を掲げる。2代目、前社長・酒井宇吉氏には、鹿島則幸氏桜山文庫の関係で、私も何回かお会いしてお世話になっている。 ●店に入って、右側に国文学の棚がある。一番奥のあたりに江戸文学関係、真ん中の棚に書誌学関係、重厚な階段を登った2階は和、溜め息が出るようながずらりと並ぶ。 ●創業、111年になる老舗の社長・酒井健彦氏は、古書の世界の現状を次のように考えておられる。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 古書の世界は今、転機を迎えています。大抵の古書の相場はネットで分かり、素人でもの買い付けや値付けができるようになった。店舗を持たずネット通販だけの古書店も増えた

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  • 南宋の漢籍、4億6千万円 - fuakiの日記

    ●11日から開催される、飯田橋の古書展示即売会に、神田の一誠堂書店が出品する漢籍、南宋時代に刊行された、漢詩選集『唐人絶句』は、全22冊のうち21冊であるが、古書価は、なんと、4億6千万円であるという。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 古書即売会に4億6千万円の漢詩選集 入手経緯は不明 【上原佳久】中国の南宋時代、12世紀ごろに刊行された漢詩選集「唐人絶句」が11日、東京・飯田橋の古書展示即売会で、4億6千万円で売り出された。東京・神保町の古書店「一誠堂書店」が保有していた。中国にあれば国宝級とも言われる逸品に、古書ファンたちが見入っていた。 同店などによると、「唐人絶句」は南宋の文人、洪邁が唐の漢詩を編んだもので、杜甫が李白に贈った七言絶句も収められている。高度な技術による木版印刷で、「宋版」と呼ばれる書物の一つ。 売り出されたのは全22冊のうち21冊。中国では散逸してし

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  • 祝 ドナルド・キーン・センター柏崎 開館 - fuakiの日記

    ●今日の、朝日新聞夕刊に、「ドナルド・キーン・センター柏崎」開館、を報じる記事が出ていた。キーン氏のニューヨークの書斎を再現した部屋で、椅子に座る91歳のキーン氏が出ていた。ますます、御壮健の御様子で、嬉しい。 ●柏崎との縁は、2007年の中越沖地震の折、被災地を勇気付けようと、古浄瑠璃の上演を提案されたのが、きっかけだという。これを機縁として、この度のセンターの開館に実を結んだという。素晴らしい文化活動である。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。 ドナルド・キーン・センター柏崎 ▼開館時間… 10:00〜17:00 ▼休 館 日… 毎週月曜日 (祝日、振替休日の場合はその翌日) 12月26日〜3月9日は冬季休館 ▼入 館 料… 大 人 500円(400円) 中高生 200円(160円) 小学生 100円( 80円) ※( )内は20名以上の団体料金 ▼問い合わせ… 公益財団法人 ブルボ

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  • 『可笑記』 → 道徳教育教材集 - fuakiの日記

    ●品川区立宮前小学校の『宮前小だより』平成25年4月30日発行、第2号に、校長の五関正治氏が『可笑記』の一文を引用して、礼儀について述べておられる。 。。。。。。。。。。。。。。。。。 礼儀というは むかいの人によっておこない、 時にしたがっておこなう、 万事一ぺんに心得べからず 如儡子  『可笑記』 。。。。。。。。。。。。。。。。。 この言葉は、東京都教育委員会より配布された東京都道徳教育教材集「心しなやかに」小学校3・4年生第一章「先人の言葉に学ぶ」に載っていたものだと言う。五関正治校長先生は、この如儡子の言葉を引用して、言葉遣いひとつとっても、時と場所と場合によって、それぞれ変化があることを説明しておられる。 ●東京都道徳教育教材集、小学校三・四年生版『心しなやかに』は、東京都教育庁指導部義務教育特別支援教育指導課編集、東京都教育委員会発行の平成24年度版である。仮名草子『可笑記』

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  • 『井関隆子日記』の「天気」の記述 - fuakiの日記

    ●真下英信氏の「音で読む『井関隆子日記』:天気の記述」(『慶應義塾女子高等学校研究紀要』第30号、2013年3月刊)が発表された。真下氏は、慶應義塾大学で、『伝クセノポン『アーテナイ人の国制』の研究』(慶應義塾大学出版会発行)で博士(史学)の学位を取得された西洋史の研究者である。氏は、これまでも優れた『井関隆子日記』の研究論文を発表してこられた。今回は、この日記の、1日1日の「天気」の描写に着目され、これを手掛かりに、この日記の特長を解明された。 ●この論文は、『名月記』『江戸日記』『梅▲日記』『馬琴日記』『▲堂日暦』『桑名日記』『柏崎日記』『斎藤月岑日記』『小梅日記』『公私日記』『市川家日記』等と『井関隆子日記』を比較分析された労作である。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 「結論として、天気という極めて無機質な自然現象の記録も、日記全体に通底する豊かな抒情性と教

    『井関隆子日記』の「天気」の記述 - fuakiの日記
  • 変体仮名・草書体・古典の校訂  思い出 - fuakiの日記

    ●日の古典・古文書等は、明治になって、西洋活字が導入されるまでは、大部分が変体仮名と草書体で記録されていた。古代・中世までは、書写だから、当然、筆で墨を使って紙に書いていた。近世になって、木版印刷が開発された時、写の複製というスタイルをとったため、江戸時代のも、変体仮名・草書体という形で記録され、出版された。江戸時代には、中国から漢籍が伝わったため、漢字の明朝体のもあるが、大部分は草書体・変体仮名というスタイルであった。 ●私は、大学3年の時、卒論の仮名草子『可笑記』の版を見て、初めて変体仮名・草書体のに出合った。それまでは、専ら西洋活字のを読んでいて、それが普通だと思っていた。しかし、仮名草子を研究するには、変体仮名・草書体のが読めなければ、新しい分野は開拓できないだろうと、独学で版・写を読んだ。大学3年・4年の頃である。 ■古典の校訂は研究か? ●十数年も前のこと

    変体仮名・草書体・古典の校訂  思い出 - fuakiの日記
    kanototori
    kanototori 2012/07/21
    「校書如掃塵」
  • 〔江戸の文華――戯作と浮世絵――〕 展 - fuakiの日記

    ●〔江戸の文華――戯作と浮世絵――〕 展 時=2010年10月13日(水)〜24日(日)   【入場無料】 所=アートガーデンかわさき(川崎駅前タワー・リバーク3階) 主催=専修大学図書館、川崎・砂子の里資料館 後援=川崎市、川崎市教育委員会、川崎市文化財団、川崎市商工会議所、読売新聞川崎支局 協賛=紀伊国屋書店、丸善、専修大学校友会、専修大学育友会 協力=専修大学文学部板坂ゼミナール ●展示作品 ■戯作・・・『椿説弓張月』『昔話稲表紙』『早替胸機関』『偐紫田舎源氏』『白縫譚』『大師河原撫子話』 など、故向井信夫氏旧蔵の専修大学図書館所蔵のコレクションから代表作を展示。 ■浮世絵・・・川崎・砂子の里資料館所蔵の名品、葛飾北斎『冨嶽三十六景 凱風快晴』・喜多川歌麿『山姥と金太郎 髪すき』・歌川国貞『朝高名鑑 文覚上人』などを展示。 ●プレゼント 来場者には、展示カタログ・浮世絵を題材とし

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