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1968年(昭和43年)、埼玉県行田市稲荷山古墳から出土した「金錯銘鉄剣」である。全文115字からなる金象嵌の銘文が記されている[注釈 1]。全長73.5センチメートル、中央の身幅3.15センチメートル、鉄剣の表に57字、裏に58字の計115字の銘文が記されている。タガネで鉄剣の表裏に文字を刻み、そこに金線を埋め込んでいる。優れた技術者がいたと推測される[2]。 辛亥年七月中記乎獲居臣上祖名意富比垝其児多加利足尼其児名弖已加利獲居其児名多加披次獲居其児名多沙鬼獲居其児名半弖比 <訓読> 辛亥の年七月中、記す。ヲワケの臣。上祖、名はオホヒコ。其の児、(名は)タカリのスクネ。其の児、名はテヨカリワケ。其の児、名はタカヒ(ハ)シワケ。其の児、名はタサキワケ。其の児、名はハテヒ。
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