7月23 赫連 勃勃9 カテゴリ:夏 赫連勃勃 鳳翔元年春三月、その境域内の死罪以下を対象に大赦を施行し、改元して鳳翔(水経註では龍昇七年)とした。 叱干阿利に将作大匠を領させ、嶺北の夷夏十万余戸を発して朔方水の北、黒水の南に都城を築かせてこれを統萬城と名づけた。 書を下して言った。 「古人が城邑を起こすにあたっては、山水によって命名したり名分によって名づけていた。今、都城はすでに建ったが、美名をもって命名すべきである。朕はまさに天下を統一して萬邦に君臨せんとしているのであるから、統萬をもって名とすべし」 阿利はこうした事業を行うのに適した才を有していたが、残忍刻暴なる性格で民を草芥のごとくに見ており、土を蒸して城壁を築くと錐を刺して一寸入ればそこを作ったものを殺して壁に混ぜ込んだ。また、もし入らなければ、錐を差し込んだ者を殺した。 勃勃はその忠を嘉し、これに営繕の任を委ねた上に様々な鋭利