まるっきり哲学を勉強したことのない人間がある日突然思い立ち、とっつきやすそうな本を何冊か仕入れて読んでみる。一通り読み終えたと思っていても半分以上は目が滑って眺めているだから要約もできない。地の文が難解なのもあるけれど、自我の問題・倫理の問題・美学の問題・宗教の問題・そのほか政治経済科学論理etc・・・と読み進めるごとにテーマが散らばり取っ掛かりがないのが判りにくさに拍車をかける。代表的な哲学思想を列挙した入門書を眺めて(読んでるとは言い切れない)いると時代によっての扱うテーマが変わっていることは何となくわかる。でも(本のチョイスがイマイチなのかもしれないけれど)、どうも頭にするっと入ってこない。 ソクラテスの時代のテーマは「世の中の原理は何か」中世期は「神ありきの世界についての考察」18世紀から19世紀の近代には「自分とは、社会の秩序とは何か」と変わっていき20世紀になると近代のテーマを