民法から「瑕疵担保責任」が削除されます!と言うと驚かれた方もおられるでしょうか。 実は2017年5月26日に参議院で改正民法が可決・成立し、1896年の制定以来、なんと120年ぶりに民法に対して本格的な見直しが行われました。 社会環境、商習慣等が常に変わっている中で、民法が120年間大きく変わってこなかったことに驚きですが、その改正民法では本当に「瑕疵担保責任」について規定されていた条文が削除されています。それでは「瑕疵担保責任」については、どうなるのでしょうか? このことは後で述べるとして、まずは「瑕疵担保責任」について、整理したいと思います。 なお、ここはICTスクエアですので、以降では「瑕疵担保責任」の対象をシステム開発における請負契約の場合に限定して説明します。 瑕疵担保責任って? 瑕疵担保責任については、現行民法の第二章「契約」中の第九節「請負」の第六百三十四条と第六百三十五条に