興行収入238億円を突破し、宮崎駿監督作「千と千尋の神隠し」に次ぐ日本映画歴代2位を記録するなど大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」。公開から半年近くたった現在もその勢いはとどまることなく、週末の動員数を集計した国内映画ランキング(興行通信社提供)の1月21~22日のランキングでは、新作映画を抑え9週ぶりに1位に返り咲くなどヒットを続けている。 その劇中で重要なアイテムとなっている、日本のある伝統工芸品が人気を集めている。三重県の伊賀地方などを中心に生産される「組紐(くみひも)」だ。3本以上の絹や綿糸を組んで作るひもで、仏教の伝来とともに渡来すると経典や刀剣、礼服の飾りとして普及し、現在も和装の帯締めなどに使われる。「君の名は。」では主人公たちがブレスレットや髪飾りとして組紐を身につけており、物語の鍵を握る重要なアイテムとなっている。このことから、映画のファンである10~20代の男女を中