2006年08月29日00:31 カテゴリ本落語 笑酔亭梅寿謎解噺@田中啓文・著 今年1月にジュンク堂書店の企画で梅田で開いていた”桂文珍書店”で見つけた一冊です。 無理やり落語家に弟子入りさせられたチンピラ兄ちゃんを主人公に、上方落語界とそこを取り巻く様々な人を巻き込みながら話が展開されます。 短編の連作集で、ストーリーごとに上方落語の古典噺が折り込まれていました。 また前座さんのお仕事をからめ、若手噺家の心情を巧みに描写。落語界のことが詳しく書かれているのは驚きでした。綿密な取材があったのでしょうが。 短編冒頭での月亭八天師の解説も落語を知らない人にも解りやすいと思いました。 とてもテンポよいストーリー展開で、引き込まれるように読んでしまいます。 実際に電車で読んでて、降りる駅を降り過ごしそうになりました(汗) 前述の”桂文珍書店”では文珍さん直筆のポップが立ってて、「『タイガー&ドラ