冬至の22日午前、静岡県伊東市の伊豆シャボテン公園で、カピバラ一家がユズ湯につかった。 今年生まれた3頭の子どもと両親が湯気に包まれて寄り添うほのぼのした表情に、入園者らが目を細めていた。 南米原産のカピバラは体長約1メートルとネズミの仲間では最も大きい。寒さは苦手で風呂を好むため、同園では1982年以来、毎年の冬に露天風呂での入浴タイムを設けて「カピバラのいい湯だな」を公開。冬至から1週間は、湯船に地元産のユズ15個を浮かべている。 岩田光一園長は「カピバラがくつろぐ姿を見て、家族の絆を感じ取り、温かな気持ちになってもらえれば」と話している。