俺の名はおにい あのオバサンに生涯唯一愛された男 ・・・そう思っていやしたよ つい昨日までは それもそのはず あのオバサンは ため息まじりにこの俺を見て いつもいつも言うんでさあ ああ おにい君ったら 今日もいい男じゃのお 闇夜も飲み込む 深く濃い漆黒のカラダ 澄みきったグリーンの瞳 おまけに 白く輝く牙がキラリじゃ ✨ ・・・ところが残念 なんと 外見にそぐわぬ 妙に甲高い声ときたもんじゃ あーあ ⤵︎ ガッカリだよガッカリっ! ベッカムだよベッカムっ! 女子みんな言ってるしっ! ふうっ、これって・・・? ときどきわからなくなるんでさあ いったい俺は 褒められてるのか貶されてるのか この場合どっちなんでやしょう? だいたいベッカムって・・・ この俺でさえ「古っ !」だってえのに 俺の声が甲高い?妙に? いったいどこの誰がそんなことを・・・ あのオバサン 女子のみんなって言ってやしたね す
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