中国で、長年、首相などの要職を務め、1989年の天安門事件の際には保守派として民主化運動の鎮圧に深く関わった李鵬元首相が22日夜、死去しました。 90歳でした。 1989年の天安門事件の際には、民主化運動に強い姿勢で臨もうとする党内の保守派の前面に立つ形で、改革派の趙紫陽元総書記と対立し、北京で戒厳令を発動した結果、学生や市民に多数の死者を出した武力鎮圧につながりました。 これについて国営の新華社通信は、「※トウ小平同志をはじめとする老幹部の支持のもとで、旗幟鮮明に果断な措置をとって動乱を制止し、反革命暴乱を平定した」として当時の民主化運動を動乱や反革命暴乱と改めて位置づけ対応は正しかったと評価しました。 一方、李元首相は、2002年には日中国交正常化から30年となるのを機に、日本を訪問して当時の小泉総理大臣と会談し、日中関係の重要性を確認したほか、天皇陛下とも会見しました。 李元首相は、