シャープは11月1日、2013年3月期(2012年度)の連結業績予想を下方修正し、最終赤字額が前回予想から2000億円悪化し、4500億円になる見通しだと発表した。前期の3760億円から赤字幅が拡大し、2期連続で過去最大となる。構造改革費用として844億円を計上し、繰延税金資産610億円を取り崩すことも響く。 修正後の見通しでは、売上高は400億円減の2兆4600億円、営業損益は550億円悪化して1550億円の赤字、経常損益は700億円悪化して2100億円の赤字。 4~9月期決算は、売上高が1兆1041億円(前年同期比16.0%減)、営業損益が1688億円の赤字(前年同期は335億円の黒字)、経常損益は1972億円の赤字(同208億円の黒字)、最終損益は3875億円の赤字(同398億円の赤字)。 「AV・通信機器」の売上高は前年同期比で41.8%減の3385億円。液晶テレビは国内市場の低迷