私は福島県の会津地方に住んでいる。 人口が2万人にも満たない小さな田舎町。 一番近いコンビニまで車で10分かかる。 イオンもない、マックもない、ガストもユニクロもない不便な町。 でも家から5分歩くと手に入れられるものがある。 土日の日中でも車すら通らない私一人の散歩道。 リンゴ園や畑の側を通る農道で、農繁期や日中は作業をしている人が多いのだけれど、オフシーズンや夜なら道路一つ貸切ったような気分になれる。 田舎に住む人なら、知り合いに会わないで済む散歩道を一つは持っているんじゃないだろうか。 誰もが顔見知りの田舎町。 安心だけれど濃密な付き合いが重く感じられる日もある。 今日は挨拶したくないな、一人でぼんやりしたいな、という時私は誰もいない農道を歩く。 瞑想は苦手だ。 家にいると静かでもあれをしなくちゃ、これもしなきゃと次々にやることが浮かんできてちっとも空っぽになれない。 でも何もない道を
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