イスラム教徒としては初の幕内力士である大砂嵐(22)が2月12日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、イスラム教の断食月(ラマダン)について「大きな問題ではない。厳しいトレーニングの延長」と話した。親方(元十両・大竜)を尊敬し、両親や友人、そして母国のために頑張ると語り、「横綱になる夢を持ち続ける」と力を込めた。 大砂嵐は、ピラミッドで有名なエジプトの首都カイロ近郊のギザで生まれた。アフリカ大陸出身者としても初の関取である。本名はアブデルラフマン・シャーラン。母国の大学を2年で休学して2011年夏に来日し、自ら売り込んで大嶽(おおたけ)部屋に入門。初土俵から10場所での入幕という、外国出身者として最速の出世を果たした。会見で大砂嵐は流暢な英語で話した。要旨は次の通り。