“黒のカリスマ”と呼ばれ、プロレス界の頂点を極めた蝶野正洋さん(56)。今年でデビュー35周年を迎えましたが、新たな試みとして防災や救急救命の啓発活動にあたっています。災害時に命を守る方法を綴った書籍「防災減災119」も今年9月に出しました。近年は大みそかに放送される日本テレビ「笑ってはいけない」シリーズでのビンタのイメージが強いですが「今年のビンタには、より一層、力を込める」と宣言します。その裏にある思いとは。 仲間との別れ 2005年、ずっと“闘魂三銃士”でやってきた橋本真也選手が突然亡くなってしまいました。40歳でした。自分は42歳の時で、どこか、選手としての幕引きも考えていた時期だったんですけど、そんな中で橋本選手といきなりの別れが来てしまいました。 さらに、09年には(プロレスリング・ノア)の三沢光晴社長が亡くなってしまう。オレも自分で感じてましたけど、40代半ばになって体力的な