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2014年11月5日のブックマーク (1件)

  • ちくまの教科書 > 国語通信 > 連載 > 定番教材の誕生第2回(1/5)

    3.定番教材「羅生門」「舞姫」の起源 戦前の国語教科書に「羅生門」は皆無 戦前の教科書にはまったく採録されていなかった夏目漱石の「こころ」は、敗戦後しばらく経つとにわかに定番教材としての地位を確立し、現在にいたるまで読み継がれています。これはとても不思議な現象です。 ところがこういう不思議な現象は、夏目漱石の「こころ」だけのことではありません。 たとえば、芥川龍之介の場合を見てみましょう。 「羅生門」を発表したのは1915(大正4)年のことです。そして漱石に激賞された文壇デビュー作「鼻」の発表は翌年の1916(大正5)年のことなのですが、早くも1921(大正10)年には教科書に登場しています。『国文新読』(藤村作、島津久基編・至文堂)や『女子新読』(久松潜一編・至文堂)に「蛙」「沼地」「西郷隆盛」などが採録されているのです。その後も「鼻」「トロッコ」「杜子春」などのおなじみの作品が、中

    karino-tohko
    karino-tohko 2014/11/05
    「これらの物語の起源は、戦争の死者たちを踏み台にして新しい時代を歩み始めた日本人の、“生き残り”の罪障感という問題につながっているはずなのです」 “サバイバーズ・ギルト”(生存者の罪悪感)