はじめに 2019年8月以降、金融機関を装ったフィッシングによるインターネットバンキングの不正送金が急増しています。 11月の不正送金発生件数が573件、被害額が約7億7,600万円と、2012年以来最悪を記録したことを受けて、警察庁 サイバー犯罪対策プロジェクトが12月19日に注意喚起を公開しました。 www.npa.go.jp 記事中の不正送金事犯発生状況のグラフによると、8月に前月の倍の被害額、被害件数を記録した後、9月の1カ月間で昨年1年間に匹敵する被害額(4億円超)を記録するなど、ここ数カ月で急激に被害が拡大したことがわかります。 不正送金事犯発生状況(警察庁 サイバー犯罪対策プロジェクト Webサイトより抜粋) 8月末以降、少なくとも6グループが国内の金融機関を装ったフィッシングサイトを手掛けていたことが確認できています。 本記事では、各グループの概要を示すとともに、8月~12