シルバー人材センターの職員を名乗る電話で荷物を受け取る仕事を持ちかけられた高齢者が、知らないうちに振り込め詐欺などの「特殊詐欺」の現金の受け取り役にさせられたケースが相次いでいることが分かり、警察庁は新たな手口として警戒しています。 女性は届いた荷物を預かり、取りに来た若い男に渡しました。その後、警察の捜査で、送り主は架空請求詐欺の被害者で、荷物にはだまし取られた現金が入っていたことが分かりましたが、女性は気付かなかったということです。 同じように高齢者が知らないうちに「特殊詐欺」の現金の受け取り役をさせられたケースが、ことし9月だけでも、今回の件を含め、首都圏で3件確認されているということです。 警察庁は、無関係の高齢者を巻き込むことで捜査を難しくさせる新たな手口として警戒するとともに、シルバー人材センターが注意を呼びかけています。 「全国シルバー人材センター事業協会」の末竹正男事務局長