「北陸とキリシタン版」講演要旨 山森専吉(山森青硯) 本日は「北陸とキリシタン版」と題しまして御話申し上げたいと思います。短時間の為、書誌学的な事にのみ止めておきたいと思います。 扨我国に洋式印刷が伝来しましたのは十六世紀頃でございました。そしてほんの暫く我邦 の文化を潤しまして、又消え去り爾来幕末に至って再び輸入されました。其前者には、韓国伝来と西欧よりの伝来と二様ありまして、殆ど同時代同時期でありましたが、僅かに西欧活字輸入が先行いたしまし居りました。其西欧印刷物をキリシタン版と申します。キリスト教の禁制と相俟って、僅々29種類程発見されてます。此版を大別してローマ字両面刷のものと、和紙袋とじ刷のものとに分かれます。其中我が北陸に関係の在るもののみを申し上げましょう。 即ち「ロ語平家物語」「伊曽保物語」「金句集」(加賀人編)「こんてむつす・むん地」(福井市発見)「太平記抜
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