本書は言語学、国語学、中国語学の分野において不朽の業績を残した有坂秀世博士の生誕100年の年(2008年)に刊行が企図されたもので、 博士の人と学問に多大な関心を寄せた慶谷壽信氏の長年にわたる調査研究をまとめた著作集である。 博士の生涯と学問の形成について、緻密な調査に基づき、克明に足跡を追った本書は、多方面にわたる有坂学説を理解するための必読書であり、20年前に刊行された有坂愛彦・慶谷壽信編『有坂秀世言語学国語学著述拾遺』(三省堂、1989)とともに、「有坂学」という分野を確立するものである。 本書の序・収録著作・編集後記はこちらを参照。