これまで何度も述べてきたようにJTAGの本来の機能はバウンダリスキャンですが、現在ではJTAGはバウンダリスキャンだけではなく、CPUのデバッグや、FPGAの書き込みなど、いろんなことに使われています。 CPUデバッグや、FPGAの書き込みなどは、JTAGの規格で定められていた「オプションの機能」を使って実現しています。つまりJTAGを便利なシリアル通信ポートのように使っているだけで、その中で流れているプロトコルはベンダーによって全く異なります。 その方法はベンダーごとに異なり、統一が取れていません。CPUやFPGAのデバッグや書き込み方法は、それぞれのデバイスの内部構造も違うことですし、各ベンダーの発展の経緯があるので当然といえば当然です。 ところが、最近になってCPUのデバッグやFPGAの書き込みについて、標準規格が定められるようになってきました。 FPGAやコンフィグROM、CPLD