日本では、ここ数年、恒例のように「電子書籍元年」の呼び声がかかっています。特に昨年は、アマゾン社がずいぶん安価な値段でKindleという電子ブックリーダを出し、それに対抗するかのように楽天もKoboを大量に配布して、何度目かの「電子書籍元年」の掛け声が賑っていました。 本好き人間の一人として、電子書籍に興味はあるものの、現状の電子書籍は便利さよりも不便さの方が目立つ気がします。特に、その不便さが、物理的な制限ではなく、ライセンス的な制約に由来しているのを見るにつけ、電子書籍の購入がためらわれます。 その結果、手元には紙を束ねた「本」が山積みされることになっていますが、人生の折り返し点をだいぶ過ぎた年齢になってくると、さすがに「そろそろ不要な本は整理しようか……」という気にもなってきます。 不要な本は古本屋等で処分するのが一番簡単そうなものの、手元の趣味の偏った本たちは二束三文に買い叩かれる
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