瞑想は、不安や鬱(うつ)、痛みをある程度和らげるかもしれないが、薬物乱用や劣悪な食習慣、睡眠障害、肥満の抑制・改善などをもたらすという証拠はほとんど見つからなかったとする研究報告書が発表された。 この報告書は、6日発行の米医師会雑誌のJAMA内科に掲載されたもので、無作為に抽出された、合計3515人の成人を対象にした47の過去の治験を検証して分かった。 多くの人がストレスの緩和や健康の増進のために瞑想を行っている。研究リーダーのジョンズ・ホプキンズ大学のマドハブ・ゴヤル内科准教授は、報告書の狙いは、過去の治験を基にして医師が瞑想の効用と限界について患者に最適の助言を与えるのを手助けすることだったと述べた。 参加者はマントラ瞑想法とマインドフルネス瞑想法のどちらかについて専門的な訓練を受けた。マントラ瞑想法は、言葉を繰り返すなどして注意を向ける対象がなくなる状態に気持ちをもっていくもの