バレーボールの国際大会、ワールドグランドチャンピオンズカップは12日、日本はロシアに3−1で勝ち、白星発進した。「世界と同じことをしても日本は勝てない。点数を取れる選手からコートに入れる」。3年後のリオデジャネイロ五輪に向け、真鍋監督が練った新戦術がベールを脱いだ。 【1964年東京オリンピック】女子バレー決勝日本対ソ連の熱戦 ミドルブロッカー(MB)とも呼ばれるセンターを通常の2枚から1枚に減らし、ウイングスパイカーを増やす攻撃的なフォーメーションだ。指揮官は「MB1」と名付ける。 第3セット。7−3の日本リードで迎えた場面で、相手のブロックを分散させる新戦術が機能する。センターに代わって入った迫田がスパイクを決めたのを皮切りに、9連続得点を奪った。この日の迫田は、前衛にいる時も、一度後ろに下がってバックアタック風の豪快な打ち込みを決め、ロシア守備陣を幻惑した。多彩な攻めが光った。