銀行がスポンサー選びに「待った」 破綻リート・ニューシティの混沌 「ニューシティ・レジデンス投資法人はなぜ、ローンスターがスポンサーになることに固執するのか。もっといい案が提出されている。はっきりいって往生際が悪い」(金融機関関係者) 昨年10月に、リート(不動産投資信託)として初めて破綻したニューシティ・レジデンス投資法人。入札のうえ、再建スポンサーとして米ファンドのローンスターが選ばれていたのだが、その再生計画が債権者(主に銀行)から否決された。さらに新たなスポンサーも提案されており、事態は混沌としている。 ローンスターの再生計画は60億円の増資を行なったうえで、借入金は約5年で全額弁済、投資口は3万5000円で公開買い付けするというもの。資金繰りによる突然死で傷は浅く、投資家にも弁済される珍しいケースといえる。 ただ金融機関にとっては条件がよくない。全額弁済といっても実際には