ロシア東シベリアのイルクーツク州で、女性22人を殺害したとして終身刑判決を受け収監中の元警察官の男(53)が、新たに59人の殺害を自供したことが分かった。ロシア通信によると、同州の裁判所は10日、裁判開始を発表した。計80人以上を殺害した疑いが持たれており、ロシア史上最悪の連続殺人事件になる可能性が指摘されている。 ロシア通信などによると、男はミハイル・ポプコフ被告。1990年代からイルクーツク州で、夜間に帰宅途中の女性に声を掛け、車で連れ去って殺害するなどの手口で犯行を重ねた。2012年に逮捕され、15年に終身刑を言い渡された。 ポプコフ被告が勤務していた町では94年から00年ごろまでに、女性が行方不明になる事件が相次いだ。ポプコフ被告は売春婦を標的にしたと供述したが、実際は多くの一般女性が被害に遭った。(共同)