放水銃などの防火設備で「打ち水」をする東本願寺の御影堂(27日午後5時8分、京都市下京区) 真宗大谷派本山・東本願寺(京都市下京区)は27日、猛暑対策として防火用放水設備(ドレンチャー)を使った大規模な「打ち水」を境内で初めて実施した。水のシャワーが御影堂(ごえいどう)を包み込み、涼しげに屋根から水を滴らせる建物に参拝者が見入った。 京都市内は猛暑日が続き、同寺では参拝者のために建物内で扇風機を設置している。だが、効果は限定的なため、伝統的な避暑の知恵である「打ち水」を境内で取り入れることにした。夕刻に試験的に放水を実施したところ、翌朝に2度ほど気温が下がる効果があったという。 午後5時すぎ、屋根部分の防火用放水設備から一斉に水が噴き出し、御影堂が水煙に包み込まれた。初日は特別に放水銃も使用され、約5分間たくさんの水がまかれると、夕立の後のように境内に涼しい風が吹き抜けた。同寺は「朝と夕方