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ブックマーク / white-cake.hatenadiary.com (29)

  • これも一つの親孝行 - wHite_caKe

    今日、両親と共に、高速道路を走っていたときの話です。 父「道を走っているときに、変わった建物を見かけるときがあるだろ?」 シロイ「あるねえ」 父「で、傍らの同乗者に、『あの建物なんだろね?』とか言うだろ?」 シロイ「言うねえ」 父「そうすると、お前のお母さんは、必ず『ラブホテルよ』と決めつけるから困る」 シロイ「……そうなの、お母さん?」 母「だってー、そう思うのが普通じゃない」 父「それほんとに普通か!? お前が昔、○○に行く途中でラブホテルだと決めつけた建物、全然違ったじゃないか。おれはあのとき、『あんなに敷地が広大なラブホテル、あるわけないだろ。大体なんだかチャペルみたいなものがくっついているじゃないか』とか言ったのに、お前ぜんぜん聞く耳持たないし!」 母「でもそう見えたのよねえ」 シロイ「た、確かにラブホテルにチャペルがついていたら変だよね。なんだったの、その建物? 結婚式場とか?

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  • ハニー&ダーリン - wHite_caKe

    夏といえばホラーかしらということで、中学時代の同級生のサコヒロくん(仮名)に聞いた話をします。 サコヒロくんというのは昔からオカルティックな怪談話が好きな少年でしたが、成長して少年でなくなったあともやはりオカルティックが止まらない怪談好き。 ある夜タクシーに乗ったサコヒロくんは、地元の人間の間では心霊スポットとして有名な峠道にさしかかったとき、運転手さんに聞いてみたんです。 「そういえば運転手さん、何か怖い話ありませんか?」 タクシーの怪談話って多いですからね。 すると運転手さんは、真剣な顔で頷き、言いました。 「ある。体験した」 いやっほう。怪談好きならこの機会を逃すべきではナイっ! 「この間、ちょうどおれがこのあたりの道を走っているときな……」 ごくっ。やったー、期待の持てるオープニング。 「脇の藪から突然な……」 おおっ。確かにこの道の脇は蒼と木が生い茂っていますわな! 「裸のねえ

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  • 本当はすっきりできるグリム童話 - wHite_caKe

    これがみなさんにも賛同していただける意見なのか、私にはちょっと自信がないのですが。 「赤ずきんちゃん」と「狼と七匹のこやぎ」の作者は、女性であると、私は半ば確信しております。 少なくとも、 おおかみのおなかを じょきじょきと きりひらいて なかに おおきないしをつめ、そのあとを ぬいあわせました。 という残酷きわまりないくだりを考案したのは、きっと女性だ。間違いない。 どうして私がこんなことを考えているかと言うと、毎回生理というあのニクいあんちくしょうがやってくるたびに、「おなかのなかにいしをつめました」という文章を繰り返し思い出すからです。 男性にはあの感覚がわかって貰えない気がしますが(あと生理軽い女性にもわからないか)、私は毎回生理になると、お腹の中に突然小ぶりな漬物石が出現したような気がするんですよ。 その小ぶりな漬物石は、しかもその中心からじわじわと、確実に強烈な痛み物質を放射し

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  • プレゼン技術は社会人の嗜み - wHite_caKe

    引っ越しのための荷造り中、私が前の住まいの周辺をうろうろしながら宿を探していると、先輩D(ファウルカップ人)から、 「うちに泊まれよ。子どもたちも喜ぶから」 というありがたいお言葉がかかりました。D夫人も優しく私を迎え入れてくださいました。 ううっ、あんたらほんと、ええひとたちやあ。 後、D夫が出してきてくれたワインなぞ飲みながら私は、H先生のくだされた指示の話を致しました。 「新規に10人か……シロイの友達、なかなかリアルな数字あげてくるね」 「そうですか、リアルですか。しかし10人というのはなかなか大変な数ですよ。ノルマ達成できるかしら」 「ふーむ……よし、わかった、おれも切り札を切ろうじゃないか。おれからもシロイに、誰か紹介してやろう!」 「えっ、やったー、わーい」 「まず、おれの地元の友人であるネコシタ(仮名)を紹介してやろう」 「あれ、確かD先輩、広島出身……そんな遠くの人、

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  • 時々、会いに行く - wHite_caKe

    息が詰まるような暗い夜、自己嫌悪で気持ちがぐんぐんと急降下している自分に気付き、何もかもを終わらせたいと願うとき。 私は時折、『彼女』に会いに行きます。 小学校一年生の『彼女』のクラスには、普段はにこにこしているのに、怒りが体内に満ちると、おそろしいほど粗暴な振る舞いに及んでしまう少年がいました。 身体が大きくて力の強い彼が暴れ始めると、クラスメートは全員、彼の傍から逃げ出します。机と椅子を倒し、ノートを引き裂き、暴れ、目に入るものを全て殴りつけ蹴りつける彼は、皆から恐れられていたのです。 ある日、彼はいつものように怒りの発作に見舞われ、クラスメートの女の子を殴りつけたあと、髪を掴んで床に引き倒すと、どかどかと蹴りを入れました。 大人のいない教室で、子どもたちはどうすればいいのかわからず、壁際に集まって目を見開き、震えていました。 女の子は泣き声をあげ、彼はうつぶせに倒れたまま身動きできな

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  • 妹邸にて - wHite_caKe

    朝、身支度中の私がつぶやきました。 「このアパート、きれいなのに、洗面台のあたり、においがするね。下水のにおい?」 「あたしも気になってた。芳香剤置こうかな」 と妹が顔をしかめました。 「うーん、でもさあ、大家さんに連絡した方がいいかもよ。下水が詰まっているとか、そういう事情かもしれないし」 「やめてよ」 と妹がこちらを睨み付けました。 「うちのアパートの下水管に人間の死体がつまってるなんて、変な決めつけは」 「いや、それ言ってないし。人間の死体は下水には詰まらないよ!」 「でもドイツではあったじゃん、そういう事件。人間のはらわたがアパートの最上階のトイレに詰まっててさあ」 「ああ、ヨアヒム・クロルの事件ね」 「そう……てかおねえちゃん、なんでわかんの? フツーこんなネタ、誰に振ってもわからないっつーの! はっきり言っておねえちゃんはそんなことだから、婚期がどっぷり遅れるんだよ。縁遠くなる

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  • 雰囲気クラッシャー - wHite_caKe

    過去 昔むかし、私がまだ自分の婚期について考えることすらしていなかった時代、私はサークルのある先輩(男性)に、ドライブに誘われました。 「台風が近づいているらしいから、海までドライブしない? 荒れている夜の海を見るのって面白そうじゃないか」 私は山奥で生まれ育った人間ですので、海に対して異常に熱いアコガレがあります。すぐさま承知しました。 海なんて、海なんてワクワクするなあ。海といえば潮の満ち引きだもんな! 潮の満ち引きといえば、月の引力が関係してる。考えると、月ってイロイロと神秘的なイメージだなあ、殺人事件の発生率が月の満ち欠けと関係してるっていうし。連続殺人犯は満月の晩に犠牲者選びに奔走するって話だよねー。満月と連続殺人犯……やばい、合うな、この組み合わせは。ルナティックキラーか、絶妙な響きだ。 という無理のない連想が私の脳内で起こり、私は約二時間のドライブの間中ずっと、連続殺人犯の話

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  • 好みのタイプとことわざ理解 - wHite_caKe

    昨夜、テレビで「ターミネーター2」やっていましたね。 あれを見ているうちに、思い出したことがありました。友人との会話です。 「子どもの頃さあ」 「うん?」 「父と母が、アーノルド・シュワルツェネッガーのムキムキぶりについて話し合っていたのね。その頃はまだ、ミスター・シュワルツェネッガーも当にムキムキだったから」 「あー、確かに昔はムキムキだったね」 「そしたら、脇できいていたあたしが口を挟んだの。『あたしはああいうオトコのヒトとはケッコンしたくない』って」 「なんでー? マッチョだから?」 「親も『何で?』って聞いてきた。それで、あたしは答えたの。『だって、もしもケッコンしたら、ふたりでいっしょにくらすんだよ。そしてあるひ、ふたりっきりのときに、ケンカして、あたしがシュワルツェネッガーさんをおこらせたら、そんでなぐられたりしたら、ゼッタイすごくイタイもん。コロされるかもしれないもん』ま、

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  • ああ、そうじゃなくて - wHite_caKe

    「男が相談するときは合理的な解決法を欲しがっているが、女は共感を欲しがっている」 →だから女って馬鹿だよね。それじゃ解決にならないじゃん。そういうどうしようもない合わせ方ができる誠意のない男がモテるんだからマジやってられねえ。 (そこまで露骨な表現じゃなくても、なんとなく「女=おれたちとは違って『共感』とやらを求める生き物=馬鹿」というにおいを漂わせている男性は大勢いらっしゃいます) みたいな文章をネットで見かけるたびに思うこと。 他人に相談をして、 「そんなのはこうやって解決しろよ」 と言われたときにしばしば私は、 「ええ〜、そんな誰でも思いつくようなまっとうで正当な解決法を提案するなんて、どういうこと? 残念ながらソレはもう思いついたし試したけど、どうしようもなかったんだよなあ」 などと思ってしまいます。 「それなのにそういう提案をするってことは、このひとはあたしをまれにみる馬鹿だと思

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