北九州市の北橋健治市長は4日、昨年末で閉園したスペースワールドで展示されていた「月の石」=写真=について、所有権を持つ米航空宇宙局(NASA)に市立児童文化科学館(八幡東区)での展示を要望していることを明らかにした。 市などによると、月の石は1969年11月、アポロ12号が月面で採取した玄武岩(重さ176・4グラム)。90年の開園時から目玉として展示されていた。国内では、スペースワールドを含め2か所でしか常設展示されていなかった。 スペースワールドを運営した加森観光(札幌市)によると、月の石は閉園に伴い、NASAに返却する契約を結んでいる。一方、市は昨年11月、NASAに科学館での継続展示を要望。NASAからは、展示方法や防犯対策などを含む申請内容を審査し、方針を決めると伝えられたという。 北橋市長は「月の石は青少年の宇宙への夢や憧れをかき立てる。NASAの理解を得て、引き続き市内で展示し