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ブックマーク / www5b.biglobe.ne.jp/~kabusk (1)

  • 台詞はアクションである〜歌舞伎と連歌

    (戻る) 台詞はアクションである 〜歌舞伎と連歌 1)連歌の魅力 『いや、まことに世に連歌ほど面白いものはござらぬ。発句をいたせば面白し、脇をいたせば面白し、頭を営めば、またひとしおの楽しみでござる』 狂言「箕被(みかづき)」にこう言って登場する男は、金もないのに連歌の魅力にとりつかれて、自宅で連歌会を開こうとして、と口論して離婚を迫られます。離縁のしるしにもらった箕被をかぶって去ろうとするの後ろ姿に男はふっと発句を思いつき、「三日月(=みかづき・箕被)の出づるも惜しき名残かな」と呼びかけます。これに対しては「秋(飽き)の形見に暮れ(呉れ)ていく空」と返します。「面白い、面白い、そなたがこれほどまでに連歌を召さるようとは、ゆめゆめ知らなんだ。」と言って、男は大喜び。夫婦はよりを戻してめでたしめでたし、という一幕でした。なんとも大らかで心暖まる狂言であります。(連歌は和泉流の

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