2015年10月28日(水)、東医健保会館で、「生活習慣病の一次予防を考える~超高齢化社会を見据えて」(主催:医療法人社団 こころとからだの元気プラザ、一般財団法人 東京顕微鏡院)が開催された。 運動不足による「肥満」などが、短命化の要因に 当日、帝京大学臨床研究センター センター長の寺本民生氏が「超高齢化社会を迎えたわが国の生活習慣病を縦断的に捉える」と題して基調講演を行った。 この中で、寺本氏が指摘したのが、沖縄県人の短命化。かつて沖縄県は日本でもトップの長寿県として君臨していたが、平成に入り平均寿命が一気に26位まで下がった。 このことは、「26ショック」「3.30クライシス」と呼ばれた。「26ショック」は、沖縄の男性の平均寿命が一気に26位まで低下したことを指す。これは日本の男性の平均寿命よりもさらに低い。「3.30クライシス」は2013年に沖縄の女性の平均寿命が1位から3位に転落