『やがて君になる』AT-X、TOKYO MXほかにて放送中 (C)2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会 『やがて君になる』は小糸侑と七海燈子、ふたりの高校生の「好き」の気持ちをめぐる物語だが、いわゆる「モブキャラ」が存在せず、登場人物それぞれが意図と思惑を持って行動しており、読み手が感情移入できるポイントがいくつもあるところが、作品の大きな特徴である。中でも、親友である燈子に想いを寄せていて、当人にはその気持ちを伝えることなくそばにいる生徒会副会長・佐伯沙弥香は、特に繊細に心情が描かれており、とても「気になる」キャラクターだ。そんな沙弥香をTVアニメで演じる声優・茅野愛衣は、「当事者の目線」と「客観的な視点」を持ちながら、映像における佐伯沙弥香のパーソナリティを鮮やかに表現している。役へのアプローチから、彼女が考える「沙弥香のあり方」、声優としての自身の現在地まで