ヨーロッパ美術というと古代ギリシャの彫刻や「ルネサンス」「印象派」などが浮かぶ。東海大学文学部ヨーロッパ文明学科の金沢百枝准教授は、ヨーロッパが現在の形を作り始めた重要な時代である中世のキリスト教美術を通して、「ヨーロッパとは何か」を研究している。理学博士号も持つ異色の美術史家が語る中世の魅力とは。【毎日新聞社デジタルメディア局 銅崎順子】 --中世ヨーロッパのキリスト教美術がご専門です。 ロマネスクと呼ばれる11〜12世紀ごろにかけての時代を研究しています。ロマネスク期の建物、特に教会ですが、アーチは丸く、柱頭彫刻(柱の上部の飾り)が古代ローマに比べて多様なのが特徴です。天井も後代と比べると低いので、ちょうど良い高さに柱頭彫刻が見えます。 後のゴシック期の聖堂は、尖ったアーチが特徴です。ルネサンスやバロック期には、古代ローマ建築由来の三角屋根の破風や巨大な円蓋を作りました。バロック聖堂に
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