鄒さんはまだ、眠れなかった。居間でテレビを見ていた。1日午前1時頃だ。家族はすでに寝ていた。部屋には1人だけ。自慢の部屋だ。家具やカーペットに高級品を揃えた。豊かな気持ちでくつろいでテレビ鑑賞を楽しんでいた。いきなりバーンと大音響が鳴り響いた。目の前から何かがばらばらと飛んで来た。とっさに「テレビが爆発した」と思った。違った。廈門網が報じた。 中国では1日から国慶節(建国記念日)の大型連休が始まる。鄒さんはゆっくりと、深夜テレビを楽しんでいた 中国ではマンションの部屋が、内装を施さない状態で売買されることが多い。居住者が自分の好みで内装を決め、マンション建設業者とは別の業者に施工を依頼する場合が多い。マンションによって間取りもかなり自由に決められる場合もある。 マンション購入が「一生ものの買い物」であることは日本と同様だ。“自分の城”を手に入れるということで、内装や調度品に凝る人も多い。福