――『しょんぼり温泉』は温泉街を舞台にしたお話ですね。 ●小田 そうですね。何となく温泉好きだから、というのがあるんですけれども。ひなびた感じのところが好きなんです。 ――小田先生はご自分で町そのものを作ってしまうというか……『江豆町』という作品もありますし。 ●小田 ああ、たぶんそういうところはありますね。荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部が好きだからだと思います(笑)。 ――「杜王町」ですね!あれも町を描いた作品ですもんね。いわゆる少年誌で漫画を描かれるのは、今回が初めてで。 ●小田 はい、初めてです。 ――描いてみていかがですか。 ●小田 少年誌ということを特に強く意識してはいないんですけれど……どうなんだろう(笑)。うーんと、俺が少年誌で描いて読む人がいるんだろうか?という気持ちは、ちょっとありましたね。 ――ご自身の作風的に、少年誌っぽくないかもなあと思っていらした