ようやく『アメリカ鉄道大全』が完成に近づきつつある。前にも書いたように、アメリカ鉄道はもちろん、鉄道についてもまったく知らなかったが、この本を読み、調べているうちに、だんだんとアメリカの鉄道が身近に感じられるようになってきた。 最初の頃は、アメリカは鉄道後進国で、鉄道なんてたいしてないんじゃないのかと思っていた。だから、無謀にもアメリカの鉄道路線図をつくりましょうなどと著者に言ってのけた。すると、著者の松尾さんから、そんなことは無理ですと一蹴された。当然である。ネットの地図を拡大して見ると、ほんの一部の地域だけでも鉄道が網の目のように張り巡らされているのがわかる。こんなのをすべてトレースできるわけがない。無知とは恐ろしいものだ。 校正で読んでいて、鉄道用語に悩まされた。もちろん最初から知らない専門用語だったら、調べればなんとかわかるし、最終的には著者に巻末の解説集までつくっていただいた(だ