JR九州の唐池恒二社長は29日、日本記者クラブ(東京)で講演し、九州の観光地を巡る豪華列車を走らせる構想を披露した。いわば「九州版オリエント急行」で、新しい旅の楽しみ方を提案したい考えだ。 唐池社長は「九州には、観光の素材が散らばっている。それを結ぶのがJR九州の仕事」として、「3年後ぐらいをめどに考えているのが、九州各地を結ぶ豪華列車構想だ」と述べた。 例として挙げたのは、大分・湯布院で停車して乗客は温泉旅館などに泊まり、翌日は大分を抜けて宮崎へ。その翌朝は鹿児島で朝日とともに桜島を眺める――というコース。季節によってコースを変えたり、乗客数限定の豪華な寝台車両を作ったりするアイデアも披露。料金は「ちょっと高いですが、15万〜20万円でやってみようかな」と話した。 お金や時間にゆとりがある層を引き寄せるのがねらいとみられる。ただ、JR九州広報室は「社長の構想としてはあるようですが、