JR東日本は2020年度から、総武線快速に新型車両を導入する。山手線での入れ替えが進む新型車両「E235系」の運用を首都圏の中距離電車にも広げる取り組みの一環で、大量投入することで車両の生産と整備といったコストの低減を目指す。 横須賀線に乗り入れる総武線快速は、東京を経由して千葉県と神奈川県を結ぶ。内・外房線や成田線など県内各線と直通しており、都内方面への通勤の重要な足として位置付けられる。 車内に液晶画面を多く用いて乗客の快適性を高めたE235系は次世代の標準型車両とされ、総武線快速では745両を新造し、導入から20年以上がたち老朽化した現行車両と入れ替える。 新型車両は軽量ステンレス製で、4人掛けクロスシート(通称ボックス席)を廃止し、グリーン車を除きすべてロングシートになる。 ドア上部に21インチ画面や防犯カメラを設置し、空気清浄機も完備。2階建てグリーン車は各座席に電源コンセントを