鉄道愛好家でつくる「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」は四日から、路線バスの小松バス尾小屋線の利用客に、乗車証明券を無料で発行する。乗客数の減少が著しい尾小屋線の利用を促し、路線維持への機運を高める。 (小室亜希子) 尾小屋鉄道は尾小屋鉱山の鉱石などを運ぶために一九二〇(大正九)年、尾小屋−新小松間を結んで開通し、沿線住民も生活の足として親しんだ。鉱山閉山後の七七(昭和五十二)年に廃止され、尾小屋鉄道から社名を変更した小松バスが小松駅−尾小屋間の路線バスを一日二往復運行している。 同社によると、尾小屋線の利用客数は二〇一四年度の約三万人から、二〇年度は二万人に減少。高校生の通学利用が大半で、過疎化が進む山間部の乗客は非常に少ない。「この状態が続けば路線を継続していくのは困難」と運行サービス部の山口紳也部長は話す。
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